足利の街中に「バンクーバーの朝日」のロケセットが移設され、映画で使用された衣装等を飾って「衣装展」を開催しています。

街なかでバンクーバーにちなんだ 商品を考えるという事で町内の飲食店等の方々がメニューを作りました。

当店は1階が焼き菓子、洋菓子の店で2階がカフェになっています。メニューを考えていた所、近所の和食屋さんの方が可愛いお孫さんを連れて通りかかったので、写真を撮って導入したばかりのフードプリンターでクッキーに写真をプリントしてプレゼントしたところ、若旦那さんが「シトロンさん、新メニューはクッキーにボールやバットをプリントしたらいいんじゃないの？」とご提案頂きました。

せっかくなので映画のロケセットや映画のタイトルをプリントしたいと相談したところ、映画制作部の許可が必要と言われました。フジテレビ映画制作部の方と電話やメールでやり取りをして、直接フジテレビ本社に行きプラン等を打ち合わせをして3か月近くかかって、ようやくオリジナルライセンス商品として販売することになりました。

打合せの段階で、ロケセットの写真等を頂きクッキーにプリントしたり、映画のタイトル文字を入れて制作してみるのですが、うまくいかず、クッキーや商品パッケージの仕上がりが映画のイメージを損ねないような商品づくりに苦戦しました。

ユニフォームの形にして背番号と選手の名前を入れたいと相談したところ、残念なことにNGでした。asahiのロゴの使用が認められたので、ロゴを入れたボールとユニフォームの形のクッキーにしました。

クッキーの配合を見直そうと思った時に、偶然にも恩師の「グリンデルベルグ　門林秀昭氏」にお会いすることが出来、監修をお願いすることになりました。門林シェフは、カナダで修業して数々の賞を受賞し、カナダの食材を知り尽くした方です。カナダの食材を吟味して、メイプルの品質やメーカー先等、全て指示され、生地のこね方、焼き加減まで丁寧にご指導下さいました。出来上がったバンクーバーのパッケージを見ると、とても懐かしそうに喜んで下さいました。

パッケージは、野球場から見たバンクーバーの街中が背景になっています。